先日 FFFTP の開発終了がアナウンスされました。わたしもずいぶんお世話になりましたが、セキュリティ的に FTP はちょっと、ということでここ数年は WinSCP を使っていました。
使いみちは FTP と同じくファイル転送なんですが、より安全な方式を利用できるソフトです。
まず FTP はどの辺が安全ではないかというと、サーバーへ接続する際にパスワードを誰でも読める状態で送ってしまいます。はがきでやりとりするようなものです。
対策としてパスワードを暗号化してやりとりできる方式、SFTP や SCP と呼ばれる方法があるんですが、これらを利用できるソフトウェアが WinSCP です。
もちろんサーバー側が SFTP や SCP に対応している必要があるんですが、わたしが利用しているさくらインターネットでは SFTP が使えるようです。
ただ、FFFTP とはやはり使い勝手が違うので最初に気になった所をおぼえている範囲でメモしてみます。
まずログイン情報。入力する内容は特に変わらないんですが、ログインボタンを押してしまうと次回はまたユーザー名やパスワードを入力しないといけなくなります。なのでいったん保存してから「保存されたセッション」を利用するのが便利です。
ファイルの転送は「アップロード」ボタンが見あたらないのでサーバー側の窓へアップロードしたいファイルをドラッグ&ドロップします。
わたしが一番困ったのは FFFTP で一番使う機能、ミラーリングアップロードが「同期」という名前になっていること。しばらく気づきませんでした。
WinSCP でのミラーリングアップロードは設定したフォルダを(ほぼ)リアルタイムで同じ内容に保つというもので、これはこれで非常に便利です。というか最近ではこれのために WinSCP を使ってるといってもいいぐらい。
とくに WordPress など CMS のテーマだったり php などのサーバースクリプトをいじるときは、エディタで保存したらすぐにブラウザをリロードすれば編集内容を確認できるので、まるでサーバーのファイルを直接編集しているような感覚になります。
サーバーの設定ファイルをちょっとだけ修正するような場合は右クリックからエディタを呼び出して編集できるので、これも多用してます。
さらに他のシカケと組み合わせて、とかもあるんですが、これだけの理由でも WinSCP、おすすめです。