Open Street Map


東日本大震災で被害にあわれた方々へ心よりお見舞い申し上げます。

金曜の外出中に発生を知り、帰宅してからも拡大する一方の被害をみて何もしないというのはさすがに選択肢にありませんでした。

というわけで金曜の夜から Open Street Map のマッピング作業を行ってました。

OpenStreetMap Japan

Open Street Map とはみんなで作る地図のこと。Wikipedia のようにユーザーが協力して地図を作るプロジェクトです。ハイチでの大地震の時などにも活用され、今回は

東北沖地震 震災情報サイト sinsai.info

が開設されています。

しかし日本では大本となる地図の作成が進んでおらず、基になる地図の作成から始める必要がありました。多くの場合、地図の作成は実際に計測した GPS データから行うことが多いんですが、今回の場合は bing から提供された高精細の衛星画像データがあったため、被災地の一部はこのデータから地図を作成することになり、さらにその一部をお手伝いさせていただいたわけです。

アカウントの作成と専用ソフトのダウンロードができていれば、あとは PhotoShop のペンツールのようにぽちぽちと点をおいていく作業です。作業自体は1年ぐらい前に多少やってたことがあるんですが、さすがに最初はあまり効率が上がりません。結局2日目あたりから徐々に慣れて多少ペースをあげることができました。

作業をやっていて思ったのは、やはり最初は海岸近くから作業を始めたものの作業をしているうちに内陸部分もやらないと、というよりむしろ船で近づけない内陸の道路のほうが問題なんじゃないかと考え始め、沿岸部は他にも作業している人がいるように見えたので、内陸部を作業しようと思ったものの、まるで被害についての情報がありません。テレビの映像は沿岸部ばかりでしたが、地震のデータに依れば内陸部も相当な震度が記録されています。というわけでとりあえず記録された震度が大きいところから始め、その後給水車が出動したという記事が検索で出てきた地区の近くを作業することにしました。

一歩引いて考えれば津波があまりにも衝撃的だった為に誰もがそちらにばかり注目してしまったということなのかもしれません。しかしそういうときだからこそ冷静に他の状況についても伝えるというのが報道の役目のはずです。特に今回、情報自体は twitter にあふれていた為、それを整理したほうが状況の把握には役に立ったんじゃないかとさえ考えてしまいます。

逆に、本題とは離れますが、NHK がニコニコ動画と Ustream で同時再配信を行ったことは今回評価すべき点ではないかと思います。いろいろ考えると民放だと難しそうなのでここで NHK が先陣を切ったのは大きな転機になったのではないでしょうか。個人的には前日(?)のクローズアップ現代の続きかと一瞬思ってしまったのはナイショです。

閑話休題。数日やったマッピングが結果として役に立てたのかどうかは不明ですが、まるっきりムダでなかったならいいかな、と思ってます。そして地元の地図を早く充実させねば、と思ったところです。年内、というか秋ぐらいまでに出来るといいなぁ…。


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