仮想化いろいろ


ガンガン強力になってるハードウェアを使い倒すための手段として最近注目されている仮想化。Windows周りについてちょっとまとめてみました。補足とかツッコミとか大歓迎。

まずは基本ということで用語などについて。まずは根っことしてハードウェアが存在します。これはいわゆるパソコンそのもの。パソコンに電源を入れると、ほとんどの場合は何かのOSが起動します。XPだったりVISTAだったりするところです。MacならOSXとか。これをホストOSといいます。そのホストOS上へ仮想化ソフトをインストールすることになりますが、ここでいくつかの選択肢があるわけです。そしてこの仮想化ソフト上に仮想マシン(VM)を作成し、そこへさらにOSをインストールします。これをゲストOSといいます。このゲストOSへは通常どおりにアプリケーションをインストールして使用することが可能です。

イメージとしては親亀の上に子亀が数匹乗ってるようなイメージです。ただし、子亀は積み重ねません。横並び。子亀を重ねることは、やってやれないことはない……のかなぁ?試したことないのでなんとも。

で、どんな利点があるのかといえば、子亀にあたる部分を「独立した」「ひとかたまり」として扱えることです。独立しているのでゲストOS上でのトラブルがホストOSへ影響を与えることはありません。また、ひとかたまりとして扱えるのでホストOS上で簡単にコピーすることが可能です。例えばひとつ環境を構築しておき、それをコピーして試験環境として使用することなどを簡単に行えます。最近だとホストOSとゲストOSでIE6と7を使い分けるというのが身近な例でしょうか。

最近のコンピュータはネットワークにつながってナンボ、って感じですのでもちろんゲストOSからもネットワークへアクセス可能です。接続形態もイロイロ。ホストOSと同じネットワークへ参加したり、NATだったり、別の仮想ネットワークを構成も出来るそうです。最後のは実際やったこと無いけど。

現在Windowsで仮想といえばVMwareかVirtualPCがお手軽です。MacだとParallels?LinuxだとVMwareかXenでしょうか。Windows以外ではさわったことがないので詳しくは不明。:oops: Parallelsは有料だけあって、かなり評判良さそうです。そういえば正式版になったんでしょうか。Xenは最近ニュースが減ってきたし、本格的に実用度が上がってくるんじゃないかと予想。

VMware

VMwareはVMの実行環境であるVMwarePlayerが無償提供されていますが、VMwareServerも無料で利用できます。VMwareServerのほうはVMwareToolsが利用できるので私はこちらを使用中。VMwareToolsとは…うーん、マウスドライバとグラフィックドライバのセットとでもいうんでしょうか。マウスカーソルをホストOSと区別なく移動できるようになったり、クリップボードを共有できるようになったり、ゲストOSの表示解像度を上げたり出来るようになります。とても便利。Playerではどうだったかおぼえていませんが、Serverではいくつかのサービスやネットワークアダプタなど「常には必要でないもの」もインストールされるので、必要に応じて停止するのがいいかと思います。

VMwareの場合はいろんなアプリケーションがインストール済みのVMが配布されています。必要なものをダウンロードしてきて動かせば、パーツを組み合わせる感覚で手軽にサーバを構築できます。ちょっとWebサーバを公開したい、ような場合にインストール作業が必要ないのはもちろん、ホストOSから独立しているのでセキュリティ的にも便利。そんなことがあるかどうかは…人によると思いますが。 8)

VirtualPC

もともとはMac用でしたが現在はMicrosoftが吸収してすっかりWindows用ソフトになった感があるVirtualPC。ページの右下のほうにほんのりと名残が感じられます。VMwareと比較してどこが違うのかといえば…どこでしょ?:lol: 実はあまり使いこんだことがありません。それはさておき(?)最大の特徴はアクティベーション済みのXPがインストールされたVMが配布されていること。配布の目的は最初のほうに書いたIE6と7での動作確認。というわけでいくつかの制限があったり英語版だったりしますが、そこはそれ。本来ならホストOSとは別にゲストOS用にもライセンスが必要ですので、そこをクリアできるというのは大きいです。

ちなみにダウンロードしたVMをVMware用に変換してみたらアクティベーションを要求された、なんて噂も。そこまで甘くはないようです。 😉

そのほかとかまとめ

XenとParallelsにも興味津々なんですが…XenはともかくParallelsはハードウェアから用意しなきゃいけないのがなんとも。そしてもしハードウェアを用意したとして仮想化ソフト使うってのも…ねぇ?なんか違わない? :? てか、IntelMacでOSX動かしてParallelsでPC環境を構築って、Tシャツが裏返ってるような違和感があるんですがキノセイ?

XenはLinuxカーネルでサポートされたとかそのカーネルがどこどこのディストリビューションで採用されたとかってニュースがちょっと前から時々聞こえてくるので、夏以降とか来年ぐらいから本格化するんでしょうか。ubuntuも新バージョンからそのカーネルらしいし。

まぁ、仮想化とはいってもディスク容量は減らないので、まずはハードディスクの空きをなんとかしないと始まらないわけです。私の場合。:roll:


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