国立故宮博物院


台湾へ行った一番大きな目的はこれ。国立故宮博物院へ行くことでした。

國立故宮博物院歡迎頁
国立故宮博物院-故宮参観 > 参観情報 > 開館時間と観覧料金

行ってみての感想ですが、個人で行かれるのなら、閉館時間に博物院を出るスケジュールをおすすめします。16時過ぎぐらいの、たぶん団体が減るであろう時間帯はじっくり展示を眺めることができる、個人で訪れた人へのボーナスタイムだからです。午前中も人が少ないらしいですが、とにかく団体と時間をずらすことを検討してください。

行き方

ガイドブックなどにも書いてありますが、MRT 士林駅からバスです。バス乗り場は駅を出て高架下広場(?)の向こうを走ってる道路へ出てすぐ、右側なので探す必要もありません。

乗るバスはいくつか系統があるようですが、わたしが乗った「紅30」は後払いで 15TWD でした。ただ、この系統のバスは数が少ないらしいので、あまり参考にならないかも。ほかのバスだと料金や運行形態が違ってるかもしれませんので、周りを観察しつつ小銭を多めに用意しておくか、悠遊カードを使うのがよさそう。てか、もしもう一度行くなら今度は悠遊カード買います。むしろ途中でも買うべきだった気がする。けっこう MRT 使ったし。

バスに乗ったら外を見てればなんとなく降りるところはわかる気がします。紅30は博物院のバスセンターみたいになってる入り口に横付けでした。逆に帰りは暗くなってるので、周りの人に聞いたりするほうがいいと思います。指さし会話帳でも筆談でも。

国立故宮博物院についたら

まずは1階の左手で音声ガイドを入手しました。100 TWD。デポジットにパスポートを預けます。パスポートを預けるのはほかのトコだと怖いですが、さすがにここなら大丈夫じゃないかなぁってことで。もちろんご自身の判断でお願いします。音声ガイドの本体は iPod touch でした。

次に1階の右手でチケットを買います。特に混雑もしていなかったので、すんなり買えました。

あとは中へ入るだけですが、その前に一度地下へ戻ってロッカーへ荷物を預けます。どうせ写真撮影はできないので身軽が一番。地下1階の左手側に無料ロッカーがあります。10TWD を入れて鍵を閉めますが、開けたときにコインは戻ってくる仕組みです。

館内

これで準備完了。入り口の空港みたいなゲートをくぐって中へ入ります。あとは好きなように見て回るわけですが、わたしが行ったときはとにかく3階がすごい混雑でした。正確には 301 と 302 展示室。それぞれ古い漢字が刻まれた青銅器と角煮、白菜が展示されています。到着した団体はとりあえずここへ向かうようで、常に人のかたまりがあふれてる状態。ですので、まずはほかの所を先に見てしまうのがよさそうです。実際、団体の到着自体が16時頃には途絶えたので、そのあとはすんなり見ることができるようになりました。

団体がいる時間でも多くの展示品は目の前でゆっくり見ることができます。混んでいるものは後回し、空いたら移動。

展示ジャンルは陶器、書画、青銅器、彫刻、玉などさまざまで、さすがにどれも見応えがあります。基本的には清朝のコレクションです。一日ですべての展示を見るのはムリかな?と思って2日間の日程を予定してたんですが、昼ぐらいから閉館までに全部見て回ることができました。

わたしは気がついたら飲まず食わずの状態だったので、途中で喫茶店へ行けるくらいは余裕があったほうが…っても時間があればあったで展示品を見てる気もします。(^_^;

鑑賞のポイント

もちろん自分流ですので、気になるものの気になる部分をじっくり見てまわりましょう。

わたしが気にして見ていたのは、まず五爪の龍。皇帝のコレクションなので、龍の爪は基本的に五本です。確か、5本爪の龍は皇帝だけに許されてたはずなので、龍の意匠があれば爪の数を数えてました。実際、ほとんどの場合5本爪でしたが、一部では3本とか4本のものもありました。そんなときは勝手に理由を想像して楽しみます。

次は時代。特に焼き物ですが、清朝の初期、康熙、雍正、乾隆帝まではどんどんレベルが上がっていく感じがしますが、その後は低下していっている印象でした。一度全部見て回ってから、再度時代を意識してみて回ると、確かにこの3代までは傑出していた印象を受けます。

書画については皇帝の鑑賞印(?)を気にしてみてました。歴代の皇帝が鑑賞した際には印を押すらしいのでたくさん押されている作品は、たくさんの皇帝が鑑賞したものということなわけで、つまり皇帝と同じものを今見ているということの証拠なワケです。時代が違うとはいえ、とんでもないものが目の前にあるってのを実感できます。

押されている鑑賞印の中でひときわ目立つ、というかどの作品にも押されている気がするのは乾隆帝の印。おそらく乾隆帝がコレクションの土台を作ったからということだと思いますが、展示されているもののほとんどに乾隆帝の鑑賞印が押されてました。

でも、書画の中に王義之の名前がなかった気がするのがちょっと残念。そもそもオリジナルは残ってないらしいのでしょうがないといえばしょうがない。

まとめ

  • 移動は MRT とバスで。悠遊カードがあったほうがスムーズかも。
  • 団体さんがいそうな時間は避ける。
  • ぐるぐる歩くので荷物は預けて身軽に。
  • 作品どうしを横で比較しながら見ると楽しい。

個人旅行なら丸一日当ててじっくり見てまわるのが良さそうです。終わったあとは士林夜市というのもアリかも。そのままバスで行けそうだったし。もちろん体力が残ってればですが。わたしの時は雨だったのでおとなしく帰りました。

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