F1 2008 Rd.14 イタリアGP


F1のエントリでは毎回次回の日程を書いていながら、来週開催だとばかり思ってました。:oops:
今年は連戦って初めてじゃね?

イタリアGPは最高速と言っていいサーキット、モンツァでの開催ですがなんと今年は雨。雨を読み違えて、というより油断してハミルトンとライコネンがQ2で敗退するという波乱の予選でポールを決めたのはトロ・ロッソのセバスチャン・ヴェッテル。最年少のポールポジションらしいです。そして決勝でもそのままトップを守りきって最年少優勝となりました。チームとしてもトロ・ロッソはもちろんミナルディまでさかのぼっても初優勝。共同オーナーのゲルハルト・ベルガーも大喜び。でも、レッドブルのオーナーはトロ・ロッソの方が先に優勝するとは思ってなかったろうなぁ。

と、イタリアGPの前にちょっと騒ぎになってるのが前戦ベルギーでのレース後の判定。レース終盤にハミルトンがライコネンをオーバーテイクした際、シケインをショートカットしてアドバンテージを得たとして最終タイムへの25秒加算のペナルティが課せられ、優勝→3位へ降着となりました。

オーバーテイクを試みる時にシケインのショートカットなどが発生した場合は、いったんポジションを譲って元の順位へ戻さなければならない、というルールがあります。今回のハミルトンは最終シケインでショートカットしてライコネンの前へ出たあと、ホームストレート上でライコネンの車体をを前へ行かせたものの、次の1コーナーでオーバーテイクしました。これではシケインをショートカットして得たアドバンテージを十分に吐き出していないと判定されたわけです。

というわけで今回のイタリアGPからは、シケインのショートカットが発生した場合、順位を戻したあと1つのコーナーを通過する必要がある、とルールが明確化されました。ちょうど雨でのレースでしたからショートカットのあと順位を戻す場面などがちらほら見られましたが、今回は同様のペナルティは発生しなかったようです。まぁ、ベルギーのあれは中継中でも「あれでイイの?」って感じだったのでペナルティでもしょうがないところでしょう。ハミルトンは以前も同じ様なペナルティもらってたようなきがするし。ちなみにレース中にペナルティの裁定が出てたらピットレーンのドライブ・スルーになります。

さて本題のイタリアGP。ヴェッテルは常に(1回目のピット後はともかく)トップを走り続けての優勝でした。2番手を走っていたのはマクラーレンのコヴァライネン。ウェット路面なのでマシンの差が少なくなる、とはいえちょっとなくなりすぎです。ということは基本のセッティング自体がマクラーレンやフェラーリはドライ向け、トロ・ロッソはウェット向けだったんじゃないでしょうか。レース終盤の走行ラインが乾き始めた頃にスタンダード・ウェットのタイヤでタイムがあがって、ファステスト出してたチームやドライバーが目立ったのはそういう理由だと思われます。

しかし「予選から決勝まで雨」と、ある意味決めうちで臨んでさらにそれを最後までやり通すチーム力は素直にすごいです。1回目のピットで「早めにスタンダード・ウェットへ変えて…」なんて変な色気を出さずにエクストリーム・ウェザーを継続。まぁあの時点で「もう1回降りそう」という情報もありましたし、実際スタンダード・ウェットを履いたドライバーは少なかったんですけど。

ところで、もし来年トロ・ロッソがHONDAエンジンを手に入れたりするとどうなるんでしょう?またワークスよりもカスタマーチームの方が成績よくなってニック・フライがヒステリー起こす?でも、今度の相手は金持ってるから簡単には追い出せないよ?:lol:

これで今年のヨーロッパでのレースは終了。次戦は初開催のシンガポールGP。バレンシアのように海近くでの市街地コースだそうです。そしてなんとヨーロッパでのTV放送にあわせてナイターでの開催になります。決勝は9/28。


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