いよいよ 2010 シーズン最終戦です。もちろんワールドチャンピオンが決定します。
その予選でポールを獲得したのはフェッテル。今シーズン 10 回目のポールです。2番手にはハミルトン、ポイントリーダーのアロンソは3番手です。その後ろにはバトンが続き、ウェバーは5番手となりました。
スタートでバトンがアロンソに並びますが、アロンソは無理に争わず4番手へ。その後6コーナー付近でミハエルがスピン、そこへリウッツィが突っ込みセーフティー・カーが導入されます。
このタイミングでロズベルグ、ペトロフをはじめとして数台がピットへ。タイヤ交換の義務を果たします。
セーフティー・カー解除後は特に混乱もなかったんですが、11 周目にアロンソの後ろを走っていたウェバーがタイヤの不調を訴えてピットイン、14 周目にはマッサがピットイン。ウェバーがピットインする前と同じくウェバーの直後でコースへ復帰します。そして 15 周目にはアロンソもピットイン。アロンソも以前と同じくウェバーの直前でコースへ戻りました。このときアロンソ 12 位、ウェバー 13 位。
ここまででレース終了です。このあとアロンソは順位を戻すことが出来ず、7位でフィニッシュ。ポールからスタートしてトップを走り続けたフェッテルが優勝し、2010 年のワールドチャンピオンとなりました。やっぱり後ろを見てレースしちゃダメらしいです。たぶん今回のは結果論じゃないと思うなぁ。アロンソというかフェラーリはウェバーに合わせてピットインしなければ、たぶんチャンピオン獲れてたとおもわれます。
マシンの信頼性という点でフェッテルはいまいちでしたが、速さとしては間違いなく今シーズン一番だったので彼がチャンピオンで良かったんじゃないでしょうか。2007 年の「一番多く勝ったライコネン」と同様に大逆転だけどシーズン通してみると納得、です。
そして今シーズンで F1 から撤退するブリヂストンにとっても最終戦となりました。デビュー直後は使ってくれるチームがとにかく少なくて、でもライフの長さを生かしピットを1回減らせることでポイントを狙える位置へ車を持って行ってたことを思い出します。その後トップチームで唯一マクラーレンがブリヂストンを使い、今日の CS の放送中に川井ちゃんが浜島さんにインタビューして一番印象深かったシーンとしてあげられた周回遅れのゾンタを挟んで、ハッキネンがシューマッハをオーバーテイクする場面、がみられました。その後ワンメイクの時期を経てフェラーリ・シューマッハとの黄金期を迎えますが、数年後にはテスト距離制限によるブリヂストン包囲網が築かれ、チャンピオンの座をミシュランへ明け渡しました。そして再び、今回はレギュレーションにより、ワンメイクとなり今年での参戦終了となりました。
私が F1 をみてきた中でもっとも長期間、そして着実に結果を出してきた日本メーカーです。撤退は非常に残念ですが、またいつか、表彰台の中央に赤い帽子を見られる日が来ることを期待しています。そのとき頭上に日の丸があれば最高です。:grin:
何はともあれ浜島さんをはじめとしたブリヂストンの皆さんありがとうございました。
もちろん来年のカレンダーはすでに発表されており、2011 シーズンは、約4ヶ月のお休みを挟んで、バーレーンで開幕。決勝は3/13の予定です。