F1 2010 Rd.3 マレーシアGP


第3戦はオーストラリアから連戦でのマレーシアです。近いし荷物もクルーも直行でしょう、たぶん。

そもそも日本GPと同じく秋に行われていたマレーシアGPですが去年からシーズン序盤での開催となりました。つまり春頃ということで現地では雨期に当たるらしく去年の決勝は雨で赤旗中断、そのまま終了というとんでもないレースになったんですが、今年はなんとか決勝での雨は免れ、規定周回数をこなしてレース成立となりました。

決勝では雨を免れましたが、予選では開始前から降っていた雨が開始後まもなく強まり、雨がやむと予想していたマクラーレンとフェラーリが Q1 でタイムを出せずノックアウトという波乱が起きます。バトンだけは Q2 へ進めるタイムを出していたんですが、セッション中にコースアウトしてグラベルに捕まってしまい Q2 での走行が出来ず Q2 進出者中の最下位という予選結果になりました。

予選結果の上位のほうは割と順当な顔ぶれでポールポジションはレッドブルのウェバー。2番手はメルセデスのニコ、3番手はフェッテルという顔ぶれに。レッドブルは最後のアタックでフェッテルはフルウェット、ウェバーはインターミディとタイヤをわけ、作戦が当たったウェバーがトップ、ということだったようです。ちなみにニコとフェッテルのタイム差が0.1秒なのに対してウェバーはニコに1.3秒という大差をつけています。もし逆にインターミディじゃ走れない雨量だった場合は最後尾あたりへ落ちてしまうギャンブルですから、結果としては正当といえるんじゃないでしょうか。

決勝ではスタートでフェッテルがトップへ抜け出しレッドブルが1-2体制を作るとその後はそのまま。安定した速さで後続とのギャップを保ちながらゴールしました。フェッテルにとっては2戦連続マシントラブルで逃した優勝がようやく手元にやってきました。逆に追い上げる形となったフェラーリとマクラーレンは速さを見せつつも予選順位が響いた結果となり、中でもアロンソはトラブルを抱えつつトップレベルのラップを刻んでいましたが、ファイナルラップ直前に煙を吐いてリタイアしてしまいました。今年は与えられるポイント差が大きい分、信頼性がランキングに与える影響も大きくなりそうです。

マレーシアはそれなりに抜けるサーキット、かつフェラーリとマクラーレンが後方からのスタートとなったため、いくつかはオーバーテイクシーンも見ることが出来ました。とはいえ、まぁそれなり。実際上位3台はスタート直後の1コーナーから隊列に変化ありませんでした。

ということは逆に3位をキープしたメルセデスはクルマ自体がそれなりに速いってこと?去年からちゃんと今年のクルマを開発できてたんでしょうか?去年の後半は上積みが無く、開幕の勢いから滑空してるように見えてたんですけど。それとも今年は開発しなくても何とか逃げ切れるはず、という読みでリソースを新車へ振り分けちゃってたなんてことだったりするんでしょうか。ロス・ブラウンだからなぁ。

というわけで3戦終わって3チームの3人が優勝という流れになり、開幕ダッシュでシーズン終了というのは避けられたようです。出来ればもう1戦ぐらいはこの流れでいってほしいものです。と勝手な期待をふくらませてしまう第4戦、中国 GP は4/18決勝です。


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