今月の10日に告知がアップされていますが、大牟田市はホームページをリニューアルするそうです。
時代の流れ(?)でCMSを導入の予定だそうです。ここまでは普通だし、むしろ推奨。
提案公募って事なので公開されている資料を見てみたんですが、すごく違和感を感じました。でもその原因はもしかしたら、私の感覚がズレテルとか、公共機関が発注するときの「しきたり」を知らないせいとかかも、と思ってたんですが、先日ふとしたところでそうじゃないことがわかったのでエントリにしてみました。
その違和感はハードとソフトがセットになっていること。
20年前の汎用機・オフコン時代ならともかく、webのシステムでこれはナンセンスというか意味がありません。そんなことは自分でブログシステムをインストールして使う程度の人なら誰でも知ってます。そもそもハードウェア自体を自前で用意する必要があるのかというところから、正直疑問です。しかも保守までセットです。
このやりかたも利点がないわけではありません。それは利用者側でトラブルの切り分けを行わなくて済むことです。なんでも変なことがあれば電話して終了。全部面倒みてもらえます。
そういった「お客様は唯一絶対神です」的視点を重視すれば、受注したい側がソフトとハードのベンダーを仲介しつつ自分が窓口やれば…ってどっかで聞いたようなシステムです。だからゼネコンは無くならないのか、と世の中の仕組みを実感してました。
ここまでが告知をみた直後の感想。
ですが、少なくとも情報システムについては最近は風向きが違うようです。
情報システムに係る政府調達の基本指針@総務省
情報システムに係る政府調達の基本指針とは@ITpro
このガイドラインの対象は5億円以上のプロジェクトですが、国と大牟田市の規模や調達内容を考えれば、今回の件に援用するのは無茶な話ではありません。解説記事中の図ほどまではスライスせずとも、ソフトとハードもしくはアプリとサーバぐらいには分離するべきです。
他にも疑問に思うところはいくつかあるんですが、いちばん基本のところだけ取り上げてみました。ところで、これってこの先追っかけられるんでしょうか?