スパの予選ではフロント・ロウを独占したメルセデスエンジン。ファン・パブロのオールージュでの白煙がちょっと気にはなりますが、決勝もがんばって欲しいところです。さて。イルモアというか F1 とはまるっきり関係ありませんが、YOMIURI ONLINEによれば「日本にディーゼル車投入」ダイムラー・クライスラー日本社長が検討引用: 独高級車メルセデス・ベンツなどの輸入・販売を行っているダイムラー・クライスラー日本のハンス・テンペル社長兼最高経営責任者(CEO)は、読売新聞のインタビューに応じ、日本市場へのディーゼルエンジン搭載車の投入を検討していることを明らかにした。 ディーゼル車は、日本市場ではトラックのイメージが強く、乗用車ではあまり普及していない。日本で高いブランド力を持つベンツのディーゼル車が投入されれば、ディーゼル車のイメージを大きく変える可能性もあり、注目されそうだ。確かに日本では黒煙を吐きまくってボディまですすけてるイメージのディーゼルエンジンですが、ヨーロッパでは環境に優しいクリーンなエンジン、というイメージらしいです。しかも経済的。実際、TOYOTA も HONDA もヨーロッパではディーゼルのVitz やシビックをラインナップしています。専用エンジンを開発するぐらい気合い入ってます。でも、これまで欧州車のディーゼルバージョンは基本的に日本へは輸入されてませんでした。というのは、イメージだけの問題ではなくヨーロッパの軽油に比べて日本の軽油は硫黄が多く含まれているから。と聞いたのがいつ頃だろう、1年ぐらい?もっと前??の話。んで、今年の頭からこんなことが。サルファーフリーについて流通在庫まで含めて入れ代わったのが5月頃だったとか。というわけで、今回の話はメルセデスに限らず今後ヨーロッパのディーゼル車が日本へ入ってくることを意味すると予想されます。しかし、なんで今まで硫黄が多かったの?というのも当然の疑問。最初に日本とヨーロッパの軽油の違いを聞いたときには単純にコストを削っているんだろうと思っていました。それは確かにまちがってはいなかったんですが、実はヨーロッパに比べて同じ硫黄濃度を実現するために必要なコストが違うんだそうです。というのは、日本は中東、ヨーロッパは北海が主な原油の産地なのですが、産地によって原油に含まれる硫黄の量が違っていて、中東の方が硫黄が多いんだとか。石油といえば工業製品のイメージですが、産地によって組成が違うとは、思いっきり天然モノだと再認識させられました。