夏休みの宿題は9/16まで


何度か話題にしている地上波デジタルの話題。総務省から「地上デジタル放送の利活用の在り方と普及に向けて行政の果たすべき役割」に対する意見募集の提出期限の延長というのが発表されています。当初は意見の提出期限が8/31だったのですが、9/16まで延長されるとのこと。意見募集の対象とその要約がpdfで公開されていますが、なかなか興味深いです。ちなみに、今回ちまたで最も話題になっているのはコピーワンスの緩和について。日本の地上波デジタル放送は2004年の4月から1回のみコピーを許可するコピーワンスとして放送されているわけですが、これが厳しすぎるとして緩和の方向へ動き出しています。少なくとも家庭内での複製・配信ぐらいはできるような形を目指すのではないでしょうか。ホームサーバーに保存したファイルを家の中で見るとか、携帯端末に持ち出して見るとか。現在のコピーワンスでは移動(ムーブ:切り取り→貼り付け)しか出来ないため、移動中に停電でファイルが壊れた、等の苦情が寄せられているとのこと。ただ、すでに販売済みの地上波デジタル対応機器がどうなるかは…不明。なんでも現行の規格ではコピーについて「制限無し」「1回のみ」「禁止」の3種類しかスイッチ(フラグ)がないらしく、ソフトウエアをアップデートで書き換えて対応できる機種はいいけど、そうじゃない機種は??という状況だそうです。ここからは完全に推測なんですが、この緩和の流れはとにかくチューナーをはじめとした受信環境の普及が進んでないコトが原因でしょう。実際、まだまだ結構なお値段のようです。と、海の向こうのお話が多少影響してるんじゃないかと思ってます。このコピー制限、アメリカでは現在日本で検討されている内容よりも、もっと緩い制限が行われる予定でした。んが、裁判所がこれを無効としたため、全面的に制限無しになるそうです。PCWATCH地上波放送を取り巻く環境自体がだいぶ違ってるようですが、まるっきり無関係ということはなさそうです。少なくともこうして情報は伝わってきているわけですし。また、受信だけじゃなくて送信についてもいろんな手段が検討されているみたいです。スカパー!など衛星経由、IP・ケーブル経由、自治体が持つ光ファイバー経由。IP網については技術的な部分、衛星は特有の弱点(天候の影響を受けやすい)や地域性をどうするかなど、それぞれクリアするべき問題はありますが、もうクローズ(できそう)なネットワークで使えるモノは全部使おう、って勢いです。で。ちまたで話題にはなってませんが、答申の中で気になったのを1つ。年内をめどに「2011年以降、単独で視聴できません」ステッカーを貼って販売するらしいです。とにかく周知するんだという気迫が伝わってきます。と同時にテレビ売り場で立ちつくすお客さんと店員さんの姿が目に浮かびます。どっちも困るよなぁ。


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