F1 2010 Rd.12 ハンガリーGP


レッドブルずるい、って予選でした。3番手のアロンソに対して2位のウェバーがコンマ8、ポールのフェッテルは1.2秒のギャップはあんまりです。ちなみに4番手はマッサで「あれ?フェラーリ2戦続けてどうしたの?」な感じ。その後ろはハミルトン、ロズベルグ、ルノーの2台と続くんですが、ルノーはペトロフが前でのスタートです。

今の F1 はどこのサーキットも「ここは抜けないサーキットだ」ってコメントされますが、今回のハンガリーはほんとに抜けません。というわけでスタートであらかたレース終了するのと、グリッドの偶数側はグリップが悪いというのがポイントです。

というわけでスタートしたわけですが、3番手スタートのアロンソがぐんぐん伸びます。1コーナー手前で半車身くらいはフェッテルの前へ持ち出すんですが、インへは入れず2番手で1コーナーを抜けていきます。対照的に偶数グリッドだったウェバーは出遅れる感じで3番手に。アロンソの後ろでのレースとなります。

以降は予選さながら、周回ごとにフェッテルがアロンソを1秒ずつ引き離していく展開だったんですが、15周目にセーフティー・カーが導入されます。ここで多くの車がピットインするんですが、上位ではウェバーがステイ・アウト、ピットインしませんでした。これで隊列はウェバー、フェッテル、アロンソ、ハミルトン、マッサと変わります。

このまま展開すればウェバーはアロンソに対してピットインのロスタイム13秒+静止時間分のギャップを作ればレッドブルの1-2です。また、フェッテルはウェバーに対して15秒程度のギャップでついて行けば優勝できます。

が、そうスンナリだと寝てしまうわけで。まず24周目にハミルトンがギアボックストラブルでマシンを止めます。これでフェラーリが3-4。25周目にはフェッテルに対して審議が告知されます。内容はセーフティー・カー先導中に前車に対して10車身以上の遅れを作ったこと。ということはフェッテルは最低でもピットスルー分、13秒のギャップをアロンソに対して作っておきたいところです。

逆にアロンソとマッサはフェッテルに対して13秒以内の位置にいれれば逆転できるわけです。29周目にドライブペナルティが宣告され、32周目にフェッテルはドライブスルーを実行します。しかしアロンソに対して十分なギャップを築けていなかったため、またマッサは逆転するほどはギャップを詰められなかったため、フェッテルは3位でレースへ戻ることになります。

以降は淡々と周回を重ねるレースでしたが、このあたりは非常に見応えがある場面でした。まず、ピットストップでのフェラーリ。2台を連続で、トラブル無く送り出したのは本当にすごかった。タイヤ8本をミスもロスも無く交換する様子は給油が無くなった今シーズンでもっとも見応えのあるピット作業でした。

その後、アロンソとウェバー、さらにフェッテルが加わってのタイムギャップの削りあいは久々にレースを見てる気がしました。なんだかんだ言ってもオーバーテイクの応酬なんてのは物理的にむずかしいんだから、燃料とかタイヤの状態とかで順位を入れ替えるしかないのに。それかエアロ全面禁止で葉巻型のマシンにするのも面白そうだけど。

あと目についたのは終盤、ミハエルとバリチェロの攻防。確かにあれは危険だけど、そもそもそういうひとでしょミハエルは。やっちゃダメってレース前に言われたことやって、年間ポイント剥奪されたこともあるぐらいなんだから、多少ペナルティ食らっても気にしないでしょ。相手がバリチェロで物理的にセンチ単位でも余裕があったトコまで織り込み済みなんじゃないかなぁ?なにより無線のバリチェロの声はそれなりに落ち着いてたし。じゃあライセンス剥奪があるかと言えば、まだバーニーからイエローが出てないからたぶん大丈夫。いきなりレッドはないだろうし。フェッテルがチャンピオン取ったあとはどうなるかわからんけど。

そしてこのあと F1 も夏休みに入ります。次回ベルギーGPはスパ・フランコルシャンサーキットで8/29決勝です。


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