NHK のニュースによれば、レアメタル(稀少金属)回収・再利用のモデル事業が大牟田市で始まるそうです。
具体的には回収ボックスを設置して集め、実際にレアメタルを取り出す部分は業者に委託するんだとか。またこれを実行すること自体に加えて、どんな製品から何がどれだけ回収できるかといったところも調査するそうです。残念ながら大牟田市のページではまだ(09/01/08現在)掲載されてません。
大牟田市はリサイクル関係に力を入れていますので、いい話なんじゃないでしょうか。
携帯電話が本格的に普及した頃から、こういった製品を回収しないと、といわれてますが寡聞にしてうまくリサイクルされてるという話は聞きません。携帯電話の金の含有量は金鉱山の含有量より多い、なんてホントか嘘だかよくわからない話は聞きますけど。
そもそもジャマになるだけの新聞紙でもちり紙と交換できるっていうのに、何万円も出して買った電子機器を無料で回収というのは可能なのかという話もありますが、携帯電話に限っていえばコンテンツの問題もあるらしいです。有料で購入したコンテンツ(ゲームとか音楽とか)が新しい携帯電話へ移動できないために、古い携帯電話も手元に置いておく人が多いとは聞いたことがあります。
とはいえ、これは電話会社がその気になればなんとかなる話。その気になってないということは、あんまりおいしくないってコトなんでしょう。
個人的に気になるのは他の理由。携帯電話というのは個人情報の塊ですから、販売店が回収するときは目の前でバキバキに破壊されます。電源が2度と入らないように目の前で破壊しますから安心です!というわけです。でも、これって逆効果の人も少なくないんじゃないでしょうか?
携帯電話というのは少なくとも1年近く、最近では2年以上、文字どおり肌身離さず持ってるものです。それを目の前でバキバキにするわけですから、あんまり気持ちのいいものじゃないと思うんですが。
たとえば特殊な工具を使うことで、販売店で簡単に分解できたりすると基盤部分だけ取り出して外装はお客様が持って帰るような仕組みとか。さすがに外装にレアメタルは使ってないでしょ?もちろん基盤はその場で破壊してもいいし。
デジカメとかはまた別の話ですから、結局下取りのように回収に応じることで多少の利益を還元する必要があるように思います。ということは最終的にはそれ以上の利益を出す必要があるわけで。かといって一定額をデポジット、なんてわけにもいかんだろうし。
お金出せば買えるぐらいに供給があるうちは難しいのかなぁ?
“レアメタルの回収” への2件のフィードバック
本気で回収するなら、下取りが一番コストも安く回収できるんだけどね。
レアメタルのコストがもっと上がれば各事業者が考えるんではないかな?
今だと、携帯会社では「古い携帯どうしますか?」っていわれるだけだしね。
結局、回収と新規調達のコストの問題だよねぇ。
だからって無理やり何かをかぶせるのは違う気がするし。
さしおりは備蓄感覚で、回収不能な状態にならないように気をつけておくぐらいが限界なのかも?