団塊世代と会社法


われながら意味不明なタイトルですが、実はいつもの読書感想文。今回は2冊です。

図書館の貸出は冊数制限無しで2週間なので毎回3冊借りているんですが、毎回どんどんギリギリ度が上昇してます。まぁでも、期限があるからムリヤリでも読んでる気もするから、いいか。

昔、革命的だったお父さんたちへ

著者は「団塊世代とは、なにも考えずに周りから流されてきただけの世代だ」と主張する。しかし社会の一線から退くこれから、せめて一度くらいは、みずから考え行動してはどうかとの提案が述べられている。

しかし、序章以降いきなりマルクス・エンゲルス・レーニンなんて名前がずらずら出てきて思想史の解説が始まったのには驚いた。若い読者のための基礎知識、詳しい方は読み飛ばしてくださいと添えられてはいたが、その後に続くのは全共闘だとか中核派だとかの概説。安田講堂、よど号など聞き覚えのある単語は出てくるが、どれもリアリティーのある単語ではないためまるでイミガワカラナイ。何をけしからん、と思う方もいらっしゃるかと思うが、そう思う方は一年戦争史でも読めばこの感覚を理解いただけると思う。とはいえ Amazon の書評ではこの部分を評価しているレビュアーもおり、わかる人にはわかる内容なのだろう。

左翼運動史解説がひととおり終わったあとは時々の世相に対するスタンスを紹介しながら主張の論証が行われる。ところどころ世代が前後しているような気がしないでもないが。

新・会社法はこうなる!

これは単純に新しくなる会社法についての本が読みたかっただけなので、特にこの本を選んだ理由はない。さすがに皆さん関心があるようで新会社法に関する本は軒並み貸し出し中になっており、たまたまこの本が貸し出し可能だったというのがこの本を選んだ理由だ。

有限会社法が廃止され、新たに合同会社が定義された…と紹介されることが多い新会社法だが、分量としては株に関する規定が大半のような気がする。あいかわらず支配ゲームのルールブックのようだ、というかゲームに換金ルールも加わった感がある。まぁ、会社というもの自体がそういうものなのだから当然の流れか。

しかしなんでいきなり会社法?と思われていそうだ。以前から直接わたしを知ってる人もすっかり忘れてそうだが、わたしは法学部出身で、会社法のゼミに所属していたのだから今回の改正はチェックしておかないわけにはいかない。チェックしてどうなるってモンじゃないと言われても言い返せないが、やらないわけにはいかない。のだのだ。

学生の時も思ったけど、いつか会社法を実務で使ってみたいなぁ。もちろん自分のために。


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