ぶっちゃけありえないイベントだったアメリカGPについてまとめてみました。補足・訂正・ツッコミ大歓迎です。そもそもの発端は?金曜にTOYOTAで起こった2件のタイヤトラブルを調査したところ、ミシュランタイヤにレースを完走する耐久力がないことが判明。「10周以上周回したタイヤでターン12/13(オーバル部分)を高速で走行するとタイヤがバーストする可能性が非常に高い」ミシュランの対応は?オーバル部分で速度を落とすように各チームへ通告。土曜のフリー走行時には各チームは10周以上使用したタイヤではピットをドライブスルーして、オーバル部分を走行しないことで対応。予選では新品タイヤを使用するため、通常通りに走行した。同時に代替タイヤ(スペインGP時に使われていた構造)の輸送を開始し、FIAに対して代替の旧タイヤ使用を要望した。FIAの対応は?レギュレーションでは2種類のタイヤを持ち込むことになっており、そのうち1種類は耐久性を重視したスペックであるべき、としてミシュランが新たなタイヤを投入することを拒否。以下の選択肢を示した。・ターン12/13で速度を落として走行する・ペナルティを前提で代替タイヤを使用する・繰り返しタイヤを交換する(ただし、安全上の理由に基づいて)その後のミシュランの対応は?日曜朝、ターン12/13の通過速度を落とすためにシケインを設置することをFIAへ要望。シケイン案へのFIAの対応は?コースレイアウト変更を行った場合、レギュレーションによりチャンピオンシップポイントが与えられないレースとなるため拒否。(仮に採用された場合、適切なタイヤを持ち込んだブリヂストンユーザーにもポイントは与えられない)最終的な対応は?フォーメーションラップ終了後、ミシュランユーザーは全車ピットへ。そのままリタイア。どうしてフォーメーションラップには参加したの?コンコルド協定でチームは全レースに参加する義務があるから。フォーメーションラップに参加することでチームはレースへ出走したこととなる。同時に全車出走はしているのでレースも成立する。ミシュランユーザーの行動に対してFIAは?ミシュランユーザー7チームに対して6/29に世界モータースポーツ評議会での聴聞会へ出席を命令。ミシュランの主張としては安全を最優先した結果だそうですが…現場だけじゃなくて、タイヤを作る段階から安全を考慮して欲しいものです。