昭和46年11月2日のテレビ欄


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タンスの奥から古い新聞が出てきました。35年前?スキャンしたときに派手に色が付いてしまいましたが、オリジナルもそれなりに黄ばんでます。気になる方はグレースケールへ変換しましょう。もちろんスキャナはA4までのフラットベッドなので部分的にスキャンしてつなげたものです。

そんなことはさておき、じっくり見ていくといろいろつまってます。まずはなにより字がつまってる!今じゃ考えられないぐらい小さい字で書かれてます。その代わり(?)行間が広い。今の新聞を読み慣れてると、スペースがとてももったいない気がします。

そして各番組につけられた「C」マーク。カラー放送の印だそうです。Wikipediaによれば1970年にはアメリカからダンピング指定を受けたらしいのでこの年(1971年)には国内でも相当数が普及していたのではないでしょうか。ほとんどの番組がカラー放送されていたようです。それでも番組表にカラーと表記するということは、意識の中での標準は白黒だったのでしょうか。そう考えると完全な下位互換性を保っていたカラー放送でさえ、放送開始(1960年)から10年以上たってもスタンダードにはなり得ていなかったということになります。であれば互換性のないデジタル放送への置換が実質5年以内に終了するというのは可能なんでしょうか。 😕

番組の内容もじーっと見てるとおもしろいことがいろいろ書いてあります。これって再放送マークついてないけど、とかこの歌舞伎役者の名前は見覚えあるけど先代だよなぁ、とかゴールデンタイムじゃないにしろボーリングの中継が同時に2局でやってる、とか日米野球のとこに後楽園って書いてある、とか夜の放送がほとんど日付変わる前に終わって朝は7時ぐらいからしか始まらない、とか宇多田ママだ!とかとか。でも残念ながら(?)意地悪ばあさんは青島氏ではありませんでした。

テレビ欄以外はといえば、どうやら前日に中国が国連へ加入しているようす。ソ連の書記長はブレジネフでアメリカの大統領はニクソン。一面トップの記事はサリドマイド訴訟で日本の通産大臣は田中角栄だったようです。公害についての無過失責任を検討する私的な諮問機関を設置する予定なので人選を急いでいる、なんて記事も一面の下のほうにちょこっと載ってます。読めば読むほど35年も前の記事なのか35年しかたってない記事なのか判断に迷います。

実はもっと違う日付の新聞も出てきたんですが、それはまた後日。


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